格付会社
格付会社(かくづけがいしゃ)とは、金融商品や企業・政府などについて、その信用状態を、英字や数字を用いて評価する企業の事です。
格付会社は複数存在しており、有名な企業としては
・スタンダード&プアーズ(S&P)
・ムーディーズ(Moody’s)
・フィッチレーティングス(Fitch)
・株式会社日本格付研究所(JCR)
・株式会社格付投資情報センター(R&I)
があります。
格付は以下の記号により評価されます。
ムーディーズの場合
・Aaa – 最高位
・Aa
・A – 投資適格程度
・Baa – 中程度のリスク
・Ba – 投機的要素あり
・B – 投機的であり、信用リスクが高い
※Aa以下では上記に「1」「2」「3」が加わる。(例:「Aa1」「Ba2」など)
他社の場合
・AAA – 最高位
・AA
・A – 投資適格程度
・BBB – 中程度のリスク
・BB – 投機的要素あり
・B – 信用力に問題あり
※AA以下では上記に「+」「-」が加わる(例:「A+」「BB-」など)
格付は、対象企業の財務状況や業界の状況を分析し、対象企業が発行している債券や株式などの信用力(信用格付け)を「AA」「Ba」などの記号を用いて評価します。
格付会社が発表した信用格付けは、世間一般に公開され、投資家は投資を行う際の判断基準に利用します。
信用格付けは、企業の株価などに大きく影響します。
しかし、信用格付けは企業の将来の評価であるため、格付会社の主観が入ることは避けられないと言う性質もあります。
また、格付会社により評価の観点が異なる部分もあることから、信用格付けが微妙に異なることもあります。
2008年の世界金融危機では、最上級のトリプルA(AAA、Aaa)の評価となっていたサブプライムローンが破綻して、リーマンショックを引き起こしたと言う過去もあることから、格付会社の評価は絶対正しいわけではなく、あくまでも参考と言う位置づけて考えるのが良いと思います。
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