FXとはForeign Exchangeの略語です。
直訳すると「通貨両替」ですが、「外国為替証拠金取引（がいこくかわせしょうこきんとりひき）」の事を言います。

円・ドル・ユーロなどの通貨を売買することで、為替の差益を得る取引です。

通常の為替取引は、
・通貨を買う⇒買った通貨を売却する
と言う取引になりますが、FXの場合は売却から取引を始めることが出来ます。

FXの取引例

例えば、10,000ドルの売り取引を始める場合、
10,000ドルを借りて、その借りたドルを売って円を買います。
1ドル100円で売れた場合、100万円の円が手に入ります。
1ドル99円になった時、ドルを買い戻すと99万円で10,000ドルを買い戻すことができます。
100万円でドルを売って、99万円でドルを買い戻したので、差額の1万円が利益になります。

FXの証拠金

FXはお金を借りて通貨の売買をするので、理論上は自己資金がゼロでも取引することは可能です。
しかし、取引で損失を出した際に支払い能力がなければ取引相手にも損失が発生します。
そこで、「取引証拠金」と言うお金を預けて、損失が発生した場合は取引証拠金から損失を支払うことで取引の決済を行います。

FX取引で必要な証拠金は取引会社によって異なります。
預け入れる取引証拠金はレバレッジと言う単位で表されます。

レバレッジの計算方法

レバレッジは以下の計算式によって割り出されます。
レバレッジ　＝　取引総額　÷　証拠金

例えば10万円の証拠金を預け入れている状態で100万円分のドルを買った場合、
100万円　÷　10万円　＝　10
という事で、レバレッジは10倍になります。

レバレッジとは「てこ」の意味です。
「10万円の自己資金で、てこの原理を利用して100万円の取引を行う」と言うことですね。

日本国内のFX業者で取引を行う場合、レバレッジは25倍以内になるよう証拠金を預け入れる必要があります。
（海外ではレバレッジ規制は設定されていない国が多いです）

 

証券用語辞書「あ行へ」

証券大学MAINページへ