自動スイープ(じどうすいーぷ)とは、自動入出金の事で、証券会社の場合、MRFを自動的に買付、解約を行う事を言います。

証券総合口座を開設すると、商品を売買したり他の金融機関より入出金を行った際のお金がMRFへ自動スイープすることで、MRFを自動的に買付、解約することが出来ます。

通常の金融商品は、お客様の意思で買付や解約を行う必要があるのですが、証券総合口座でMRF自動スイープする契約を行うことで、顧客勘定預り金の過不足をMRFを自動売買することで補います。

自動スイープの仕組み

証券会社で取引を行った場合、その売買代金は顧客勘定預り金より充当されます。
顧客勘定預り金がプラスになった場合は、そのプラスになった金額だけMRFを買い付けます。
逆にマイナスになった場合は、そのマイナスになった金額だけMRFを解約します。

自動スイープされるタイミングは、
MRFの買付:営業日の14時頃(証券会社により若干異なります)
MRFの解約:営業日の当日朝
となっています。

自動スイープによるMRF解約

株を受渡金額10万円で買い付けた場合、
受渡日の朝の状態で、株の買付代金10万円が顧客勘定預り金から引き落とされるので、本来なら顧客勘定預り金が‐10万円になりますが、MRFの残高が10万口以上あれば、MRFを自動解約して顧客勘定預り金に10万円入金します。

自動スイープによるMRF買付

株を受渡金額10万円で売却した場合
受渡日の朝の状態で、顧客勘定預り金に株の売却代金10万円が入金されます。
受渡日の朝では顧客勘定預り金が10万円の状態ですが、14時頃のタイミングでMRFを自動的に買い付けます。

 

買付と解約で自動スイープのタイミングが異なる理由は、MRFの買付(設定とも言います)と解約のタイミングが異なるためです。