証拠金(しょうこきん)とは、先物取引、オプション取引、FX取引を行う場合に、証券会社に差し出す金銭のことをいいます。

先物取引、オプション取引(売り取引の場合)、FX取引は、非常に少ない自己資金で取引を行う事ができます。
極端な話ですが、自己資金がゼロでも取引を行うことができます。

自分が想定している方向に相場が動けば大きな利益を得ることができますが、想定している方向と反対方向に相場が動くと大きな損失を被ることになります。
証券取引は、必ず取引相手が存在するので、大きな損失が発生し、決済できない事態が発生すると取引の相手にも大きな損失を発生させることになります。
例えば先物取引で100万円の損失を出した場合、先物取引の決済相手に決済代金が支払えなくなり、決済相手も100万円の損失が発生します。

こういった、トラブルを未然に防ぐため、想定される損失以上の金銭を証券会社に差し入れ、発生した損失は、差し入れた証拠金の中から支払うことで、決済時のトラブルを防止します。

取引に必要な証拠金は、商品や証券会社毎に設定されています。

株式の信用取引でも金銭などを証券会社に差し出しますが、信用取引で差し出す金銭は「保証金」と呼ばれています。