成行き注文、指値注文
「成行き注文(なりゆきちゅうもん)」とは、株式や外国為替取引で、売買金額を指定せずに取引を行う事です。
成行き注文の対義語は指値注文(さしねちゅうもん)」で、こちらは希望の価格を指定して売買を行う方法です。
注文優先順位
日本の株式市場のルールとして、成行き注文は指値注文より優先して取引されます。
前場や後場の寄付きを例に説明すると、
①A株を1000株100円で買い
②A株を1000株成行きで買い
③A株を1000株100円で売り
と言う注文が入っていた場合、
②と③の売買が成立し、①は注文中の状態になります。
つまり、①の指値注文よりも②の成行き注文が優先して③の売却注文に約定されることになります。
同じ種類の注文の優先順位
注文は、「成行き > 指値」の順に処理されると説明しましたが、成行き注文が複数存在する場合や指値注文が複数存在する場合、どのような優先順位で処理されるかを説明します。
同じ種類の注文が存在する場合、取引所に届いた注文の順に約定されていきます。
同じように例に沿って説明します。
①10:00にA株を1000株100円で買い注文を発注
②10:10にA株を1000株100円で買い注文を発注
③10:20にA株を1500株100円で売り注文を発注
と言う取引が発生した場合、
①の注文は全て約定される。
②の注文や500株だけ約定される。(一部出来)
となります。
日中時間帯は証券会社と取引所はほぼリアルタイムで繋がっているので、注文を発注した順に約定されていきます。
大引け後から夜間時間帯は証券会社と取引所はデータのやり取りは行っておらず、お客様から受け付けた注文は証券会社で一時的に預かっている状態になります。
翌朝の8時頃(証券会社によって微妙に異なります)に証券会社から取引所に注文発注を行い、取引所が受け付けた順に約定していく事になります。
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