建玉(たてぎょく)は、「玉(ぎょく)」とも呼ばれ、信用取引、先物取引、オプション取引、外国為替証拠金取引、CFD取引などの、取引約定後に反対売買されずに残っている未決済分、もしくは未決済になっている契約総数のことをいいます。

一般に建玉には、二つの種類があり、買付けとなっているものを「買い建玉」、売付けとなっているものを「売り建玉」といいます。

建玉は、将来の値動きを考えるうえで、一つの判断材料にすることが出来ます。
信用取引やFXなどの建玉は、必ず決済をする必要があります。
買いの建玉の場合は、最終的に売って決済を行いますし、売りの建玉の場合は買って決済します。
相場が上昇していくと、買い建玉の決済をする投資家が増えていきますし、相場が下落すると売り建玉の決済をする投資家が増えていきます。
建玉が増えてくると相場の上下に一定のブレーキがかかります。

また、相場が想定以上に動いた場合は、建玉の決済がより大きな動きを誘発する事があります。
買い建玉が大量にある場合、相場が下落すると信用取引の含み損が膨らんでいきます。
含み損が一定以上になると、強制決済や損切などで、建玉が決済されます
(買い建玉の場合、売られる)
投資家が設定する損切ポイントは似たような場所に設定されることが多いため、過去の最安値を割り込んだり、過去の最高値を更新するような場面では、大量の損切注文が出され、一気に相場が動くことがあります。

 

「たてぎょく」と言う呼び方が一般的ですが、一部の証券会社では「たちぎょく」と呼ばれることもあります。
また、為替ディーラーでは「たま」と呼ばれることもあり、
買い玉(かいだま)、売り玉(うりだま)と呼ばれています。