受渡日(うけわたしび)とは、約定が成立し、商品と売買代金の交換が行われる日を言います。

金融商品の多くは、買い約定が成立した時点ではまだ商品を保有していることになりません。
また売り約定が成立した時点では、商品を保有していることになっています。

商品と代金の受渡が完了して、はじめて取引が完了します。

特に配当金目当てで株式を購入する場合、権利確定日に買った(約定した)場合、配当金は受け取れないので注意が必要です。

約定日と受渡日のタイムラグ

多くの金融商品は、約定日から受渡日まで1~3日の期間が設けてあります。
これは、金融商品が電子化される前の名残りと言う部分が大きいと思います。

株式を例にとると昔は以下のような流れでした。

1.株を売りたい人が、自分で保管している株を証券会社に持ち込んで売り注文を出す。
2.注文を受けた証券会社が証券取引所に売り注文を出す。
3.証券取引所で注文が成立(約定)する。
4.注文を受けつけた証券会社が、本店に株券を輸送する。
5.証券会社の本店が、証券保管振替機構に株券を持ち込む
6.お金と株券を交換する。
7.お金を支店に送り、株を売った人に渡す

上記の手続きを、3日あれば完了することが出来るだろうと言うことで、株の約定日から受渡日までは3日間と定められたのです。

現在、株券は電子化されているので、輸送する必要はなく、理論上は当日中に受け渡しが可能ですが、証券会社のシステムや保管振替機構のシステム対応がされていないため、現在でも株の約定から受け渡しは3日間で行われます。

2019年より、株式の約定から受け渡しは2日間で行われるようになります。

 

2022年12月23日 追記

約定日と受渡日の説明を動画にしました。