利益剰余金(りえきじょうよきん)とは、企業が生産活動や営業活動などを通じて生み出した利益を積み立てたお金を言います。
企業は生産活動を通じて収入を得ます。
収入から人件費や材料費、借入金や雑費、配当金などを差し引いた金額が利益となります。
当期の利益に繰越利益を加えた金額が、利益剰余金となります。

利益剰余金は、内部留保金として資本に組み入れられます。

 

利益剰余金からの配当

株式会社は、株主からの出資で成り立っています。
生産活動や営業活動から得た収益は、株主に配当金として支払う事で、安定した株主を確保します。
生産活動や営業活動から得た利益を株主に支払うお金を、配当金(株主配当)と言います。
多くの配当金は、利益剰余金から支払われます。

 

利益剰余金への課税方法

利益剰余金からの配当金に対しては、個人が受け取る場合、配当所得として取り扱われます。
配当所得は原則として、他の総合課税扱いの所得と合算され、所得税(15%)と地方税(5%)が課税されます。