利付債(りつきさい)とは、債券の種類のひとつで、債券を発行する際に一定の期間ごとに利息を債券の所有者に対して支払うことになっている債券のことを指します。

支払われる利息のことをクーポンと呼んでいます。
一般的に発行されている債券は、利付債として発行されています。

利付債は一定の期間毎に投資家に対して利息(クーポン)が支払われます。
債券は電子化され、証券保管振替機構(国債の場合は日本銀行)によって管理されており、利息は発行人から証券会社などの代理人を経由して支払われます。

利息は半年毎に支払われる債券が多く、償還時は償還金と利息を別に受け取る債券と償還金に含めて受け取る債券があります。

債券が電子化される前は、債券の本体とは別にクーポンと呼ばれる切り離しができる券がついており、利払い日が来るとクーポンを切り離して証券会社などに持ち込んで利息を受け取っていました。(債券を証券会社に預けている場合は利払い日になると自動的に証券会社の口座に振り込まれます)
その名残で、利息をクーポンと呼んでいます。

利付債にはクーポンの額が変動しない「固定利付債」とクーポン額が変動する「変動利付債」があります。

利付債は額面金額で購入し、償還まで利息を受け取り、償還時は額面金額と利息を受け取ります。
反対に額面金額より少ない金額で購入し、利息は発生しない代わりに償還時に額面金額を受け取る「割引債」があります。