先物オプション取引とは、
・将来の予め定められた期日に
・特定の商品(原資産)を
・現時点で取り決めた価格で売買する「権利」
の取引です。

先物取引との違い

先物取引も先物オプションも未来の売買に関して契約を行うのは同じですが、

先物取引

将来一定の価格で取引する契約
売買の契約

先物オプション取引

将来一定の価格で取引する権利を契約する。
権利の取引
の違いがあります。

先物取引は決められた期日に取引をしなければならないのですが、先物オプションは決められた期日に権利を放棄することもできます。

例を見てみましょう。

先物取引の場合

10月1日にA社の株を1株1000円で買う契約をします。
10月1日にA社の株が1株1000円より高い値段がついていたなら買う側の儲けになります。
逆に1000円より安い値段がついていたら売る側の儲けになります。
買う側も売る側も必ず決済しなければなりません。

先物オプション取引の場合

10月1日にA社の株を1株1000円で買う権利を10円で買います。
10月1日にA社の株が1株1000円より高い値段がついていたなら、買う側が権利を行使します。
その時、1010円以上なら買う側の儲けになります。
逆に1000円より安い値段がついていたら、権利を放棄します。
権利を買った側は10円の損失で、権利を売った側は10円の利益になります。
権利を買った側は、買った権利を放棄することが可能ですが、権利を売った側は権利を行使された場合、受けなければなりません。

先物オプションの取引種類

先物オプションには以下のような種類があります。
・コールオプション:買うことができる権利
・プットオプション:売ることができる権利
オプションそれぞれに、権利を売る人と買う人がいるので、
・コールオプションの売り、コールオプションの買い
・プットオプションの売り、プットオプションの買い
と言う4種類の取引が発生します。