仮想通貨の投資戦略 ファンダメンタルズ編
仮想通貨に対して否定的な記事を書いたにもかかわらず投資戦略の記事を書くのは少し心苦しいのですが、仮想通貨に投資するならどのような戦略があるのかを考えてみたいと思います。
投資には、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析がありますが、今回はファンダメンタルズ分析から投資戦略を考えていきたいと思います。
投資戦略を考えるにあたって
「仮想通貨は投資として成り立たない6つの理由」で書きましたが、私自身は仮想通貨は投資対象ではないと考えています。
その考え方はこの原稿の執筆時点(2018年2月時点)では変わっていません。
ただ、投資で利益を得る方法はあると考えています。
ほかにもっと利益が出せる投資があるので、あえて仮想通貨に投資する必要もないと言う理由もあります。
ここで紹介する戦略で勝てるかどうかは保証できません。
実践される場合は自己責任にてお願いします。
仮想通貨の適正価格を考える
どんな商品に対して投資する場合でも、ファンダメンタルズ分析を行うには適正価格を考える必要があります。
適正価格とは、商品の価値と価格のバランスです。
仮想通貨の価値は何かを考えると、「お金として使える場所」だと思います。
と言うか、お金として使えなければ存在価値はありません。
代表的なビットコインが使えるショップを調べてみると
・DMM.com
・ビックカメラ
・メガネスーパー
・コジマ
・ソフマップ
など大手企業が導入し始めていますが、日本国内の店舗比率で考えると微々たるものです。
このままだと適正価格は求められないので、日本国内の通貨の1%をビットコインが占めるようになったと仮定します。
日本円の流通額は約300兆円なので、3兆円がビットコインに代わると言うことになります。
ビットコインの発行額は2100万ビットコインなので、
300,000,000万 ÷ 2,100万 = 14.2万円/BTC
となります。
現在のビットコインの相場はおよそ100万円/BTCなので、かなり割高で取引されていることになります。
注
この計算はかなり大雑把な計算です。
ビットコインがすべて日本で流通する前提や、他の仮想通貨は流通しない前提なので、実際の価値はもっと詳細な前提を置く必要があります。
流通通貨の1%と言う値が多いか少ないかは意見が分かれるところですが、私としては1%は多めに見積もっているという感覚です。
通貨と言うのは、どこでも使える事が大前提なので、利用店舗が限られている間は普及しません。
また、価値が安定しなければ利用者が増えないので、1%の普及はかなりハードルが高いと考えています。
適正価格と現在の価格
現在の価格が割高だとしても、100万円と言う価格がついているのは事実です。
これは、将来に対する期待の価格だと分析しています。
今の普及率は低くても将来はより多くの場所でビットコインが使えると言う判断をしている人が多いと言うことだと思います。
それから忘れてはいけないことがあります。
それは、投資家の過熱度です。
投機的な意味合いが強いのですが、仮想通貨は儲かる(値上がりする)と言うイメージがつけば、保有したいと思う投資家が増えて、価格を押し上げていきます。
現在の値上がりは市場の過熱が大きな要因だと考えています。
価格が上がり始めると買いが買いを呼んで、更に価格を押し上げていきます。
しかし、一旦値下がりが始まると、一気に値下がりするので注意が必要です。
仮想通貨投資の今後の戦略
それでは、今後(2018年2月以降)の戦略について考えてみましょう。
まずは、上がるのか下がるのかですが、「わかりません!」
どんな相場でも、どうなるかわからないと言うのが私の投資の前提です。
わからないでは投資できないので、上がった場合と下がった場合の前提を置きます。
ビットコインを対象に考えると、他の仮想通貨に比べて流動性は高く、利用可能な店舗も少しずつ増えているので、一歩前を進んでいると考えられます。
仮想通貨自体がなくなる可能性は低いと考えるので、長い目で見れば値上がりする可能性が高いと考えています。
そこで、ビットコインはLONG(買い)の戦略で投資するのが良いと思います。
目標価格などについては、テクニカル分析も含めて考えた方が良いので、次回の記事で書きたいと思います。
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