仮想通貨の投資戦略(ファンダメンタルズ分析編)に続いて、テクニカル分析を考えていきます。

 

仮想通貨と言っても様々な通貨が存在しているので、今回はビットコインの値動きを見て今後の動きを予測したいと思います。

上のチャートは、2017年9月1日~2018年2月28日のビットコインのチャートです(クリックすると拡大されます)
2017年は9月から値上がりが続き、12月17日に付けた、225万円/BTCを頂点に、ゆっくりと下げています。

このチャートからどのような値動きを読み取り、どのような投資戦略を立てるのかを説明していきます。

過去半年間のチャートに、注目ポイントとトレンドラインを引いてみました。

ポイント①

ビットコインは上昇を続けており、2017年12月17日にビットコインが史上最高値を記録しています。
史上最高値を付けるまでの間は、一時的に少しの下げはありましたが、ほぼ上り調子で高値を更新し続けていたことがわかります。
12月の初旬に2割程度の下落がありましたが、すぐに値を戻していることから、買い圧力はかなり高かったと推測されます。

ポイント②

12月17日をピークに下落が始まり、12月初旬の安値を割って下げた後、上昇に転じています。
ポイント②まで値を戻しますが、史上最高値は更新されず、再度下落していきます。

ポイント③

さらに値段は下がって2018年2月6日に70万円まで値段を下げたのち、再度上昇に転じました

 

ポイント④

70万円の値段を付けた後、価格は上昇していますが、2月20日に120万円で頭打ちになり、再度値下がりし始めています。

 

トレンドライン

2017年12月17日以降のチャートのトレンドラインが赤の線になります。
見ての通り、下降トレンドのラインが引けるのですが、
①、②、④とトレンドラインを超えることができていないので、下降トレンドは継続していると判断できると思います。

 

以上が、ビットコインの昨年末から2018年2月末までの分析結果です。

それでは、この分析結果をもとに、投資戦略を考えていきます。

 

投資戦略

下降トレンドの継続

下降トレンドが継続する場合、目下の目標額は、2月6日の70万円です。
2018年3月1日の価格は114万円なので、今後安値を更新すれば40万円の利益がでることになります。
しかし、予想に反して上昇する可能性も考える必要があります。
トレンド転換が発生したと判断できるポイントを考えると、ポイント④の価格を上回った時は下降トレンドが終わったと判断したと考えます。
従って、
・114万円で売りポジション
・70万円で利食い
・124万円で損切
と言う取引になります。
期待収益が40万円に対してリスクが10万円であれば、投資としては悪くないと思います。

 

上昇トレンドへの転換

次に、上昇トレンドへの転換が始まったと考えた場合の投資方法を考えてみます。
上昇トレンドが始まった場合、目標額は史上最高値の225万円です。
現在の114万円から考えると110万円の利益が期待できます。
逆に、上昇トレンドが発生していなかったと判断するポイントは、ポイント③の70万円になります。
従って、
・114万円で買いポジション
・225万円で利食い
・70万円で損切
と言う取引になります。
これも100万円の期待収益に対して、リスクが40万円なら投資として悪くないですね。

 

結論

結局、売りか買いかと聞かれたら、どちらでもいいと思います。
投資は上がるか下がるかを当てるのではなく、価格が動いたときにどう対処するかと言うのが私の投資スタイルです。
ちなみに、両建てしたらどちらかが取れると考えるかも知れませんが、
「目標額に達成せずに損切範囲内で値動きする」
と言う可能性も十分に考えられるので、投資する際は自己責任でお願いします。