ローソク足チャート(ろーそくあしちゃーと)とは、株や為替などの値動きを、図表で表す手法の一つです。

ローソク足はは江戸時代に出羽国の本間宗久が発案し、大阪・堂島の米取引で使われたといわれています。
現在は日本国内だけでなく、世界中のヘッジファンドや個人投資家の間でもローソク足チャートを中心軸において取引をすることが多く、世界中で一番多く使われている値動きの分析ツールです。

 

ローソク足チャート

【図1.ローソク足チャート】

投資の経験者であれば、「図1.」のようなチャートを見たことがあると思います。
これが、ローソク足と呼ばれるチャートです。

基本的な動きは
・上に進めば値上がりを示す。
・下に進めば値下がりを示す。
・左右は時間軸を表し、左から右に時間がすすむ
という見方をします。

「図1.」では、価格は上下動を繰り返しながら、時間が進むにつれて価格は上昇している。
と言う情報が読み取れます。

 

ローソク足

次に、ローソク足チャートの中にある、ローソク足について説明します。

ローソク足は基準となる時間(時間軸と呼ばれます)を設定し、時間内の値動きの結果を表現します。
代表的な時間軸は、「5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足、月足」と呼ばれる単位です。
読み方は、
・〇分足(〇ふんあし)
・〇時間足(〇じかんあし)
・日足(ひあし)
・週足(しゅうあし)
・月足(つきあし)
です。

【図2.ローソク足】

 

一つのローソクは、以下の4つの情報で構成されています。
・始値:時間軸の始まりの価格
・高値:時間軸の中で一番値上がりした価格
・安値:時間軸の中で一番値下がりした価格
・終値:時間軸の終わりの価格
4つの価格を表すチャートなので、「4本値」とも呼ばれています。

日足の場合は、
・始値:一日の始まりの価格
・高値:一日の最高値
・安値:一日の最安値
・終値:一日の終わりの価格
がローソク足を見ることでわかります。

「図2.」のようにローソクには「白いローソク」と「黒いローソク」が存在しています。
・白いローソクを陽線
・黒いローソクを陰線
と呼び、陽線は値上がり、陰線は値下がりを示します。
始値と終値を比較し、「始値>終値」の場合は陽線として白抜きの四角、「始値<終値」の場合は陰線として黒抜きの四角を書きます。

これで、ローソク足一つで、「始値、最高値、最安値、終値、値上がり値下がり」の5つの情報を得ることができます。

ローソク足チャートはシンプルなチャートですが、様々な値動きや市場の動向を読み取ることが出来るチャートなので、投資で収益を得るためには必ず押さえておきたい知識の一つです。