マルになる
証券会社のシステム開発をしていると、業務の中でも証券用語が飛び交います。
普段は何気なく使っている言葉ですが、ほかの業界の人が聞くと意味が分からない言葉や違った解釈をしてしまう言葉も存在しています。
その中で、一番多くの人が戸惑うと思われるのが、「マルになる」だと思います。
午後の会議、マルね~
急にこんなことを言われたら皆さんはどう受け取りますか?
マル=OK=予定通り実施する
と多くの人は考えると思います。
私も初めて聞いたときは、「予定通り始まるから遅刻するなよ」的な意味に受け取っていました。
予定通り開催時刻の少し前に会議室に行って待っていましたが、いつまで経っても誰も来ません。
みんな遅刻かな?と考えてもう少し待っていても誰も来ません。
しびれを切らせてほかの人を探しに行くと、みんな自席で仕事していました。
「あの~。会議は。。。」
「え?マルって言ったじゃん」
「あ、マルって意味知らなかった?マルって取消すって言う意味だよ」
そうなんです。
マルと言うのは取消すと言う意味だったので、
「午後の会議、マルね~」と言うのは
「午後の会議は中止ね~」と言う意味だったのです。
この言葉は、もともとは取引所で場立ちをしている証券マンが使っていた言葉のようで、「さっき受け付けた注文をZEROにする(取消す)」と言うときに、「注文をマルにする(0を〇と呼ぶ)」と言っていたのが証券会社内で一般化したのです。
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