ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析(fundamentals)とは、経済状態や企業状態、政治や産業などの要因を基に金融商品などの価格などを分析する手法です。
金融商品の価格は様々な要因に影響されます。
例えば、株価では
・企業の業績
・業界全体の業績
・金利
・国の経済状態
他にも様々な要因に影響されます。
それでは、主だった要因について見ていきましょう。
企業の業績
企業の業績は株価に対して大きな影響を与えます。
株式を発行している企業の業績が良ければ高配当が予想されるので株価は値上がりしますし、業績が悪ければ配当を期待できず最悪の場合は倒産と言うリスクも発生するので、株価は下落します。
発行企業の業績が一番株価に影響を与えると言っても過言ではありません。
また、直接業績に関わらない事でも、企業のイメージに関わるニュースが流れるだけで、株価は上下します。
業界全体の業績
業界全体の業績も株価には大きな影響を与えます。
例えば、夏場になると気温の上昇とともに清涼飲料水やビールなどの販売量が増えていきます。
飲料水メーカーやビールメーカーの業績が上がれば、その業界の企業の株価は値上がりしやすくなりますし、少子化の影響で不動産業界は先細りすると言う判断がされると、不動産業界の株価は上がりにくくなります。
金利
金利も株価に影響を与える要因の一つです。
一見、金利と株価は別の世界のように思えますが、株式の配当金と銀行の金利を比較すると関連性が見えてきます。
100万円を投資しようと考えた時、
予想配当金比率が5%の株式に投資するのと、利息が5%の銀行預金に預けるのなら、多くの人が銀行に預金すると思います。
いずれも100万円を元手に5万円の利益を得られるのですが、株式は株価の変動リスクがあります。
期待する利率が同じであれば、リスクが少ない方に投資する判断をする人が増えるため、銀行の金利が上がると株価は下がる傾向にあります。
また為替レートも金利の影響を大きく受けます。
これは、外貨を運用している人の中で、金利の高い通貨を保有したいと考える人が居ます。
金利の安い通貨を借りて、金利の高い通貨を買えば、支払う金利より受け取る金利の方が多くなり、金利差で収益を上げることができるからです。
国の経済状態
国の経済状態も株価や為替レートに大きな影響を与えます。
経済が発展すれば企業の業績も良くなる傾向になるので、経済発展する国の株価も値上がりする傾向になります。
株価が上がると、海外からの投資資金が流入するので、通貨も値上がりする傾向になります。
国だけでなく世界情勢にも株価や為替レートは影響を受けます。
世界情勢が不安定だと、安定した通貨を保有したいと考える投資家は増えていきますし、株式などの経済状態に影響を受ける商品より現金や債券などの経済の影響を受けにくいものに資産を移す投資家が増えます。
ファンダメンタルズ分析のまとめ
上にあげた分析はほんの一例に過ぎません。
ファンダメンタルズ分析は様々な要因が密接に関わっているので、影響の大小と影響のサマリーを行ったうえで有利不利を考慮する必要があります。
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