ビットコイン(Bitcoin)とは、仮想通貨として取引されている通貨の一つです。

仮想通貨の中で、一番の知名度と時価総額を誇っており、2018年3月現在の時価総額は17兆円になっています。
テレビCMでも仮想通貨の代名詞のようにビットコインの名前が流れているので、仮想通貨に興味がなくても名前は知っていると言う人は多いのではないでしょうか。

 

ビットコインの基本情報

通貨単位:ビットコイン(BTC)
補助単位:ミリ・ビットコイン(mBTC)、マイクロ・ビットコイン(μBTC)、サトシ(satoshi)
1BTC = 1,000mBTC = 1,000,000μBTC = 100,000,000satoshi
になります。
satoshiはビットコインの作者のサトシ・ナカモトを記念して作られた単位で、ビットコインの最小単位になります。

2018年1月時点で、1,300万BTCが発行されており、最終的に2,100万BTCまで増える予定です。
ビットコインの新規発行は、マイニングと呼ばれるビットコイン取引の記録を行う際に、作業者(マイナー)への報酬として支払われます。
マイニングの報酬は4年周期で見直しが行われ、報酬金額は減少していきます。
ビットコインの発行額が2,100万BTCに達した時点でマイニングの報酬がゼロになり、ビットコインは増えなくなります。
現在のペースで増えていった場合、2040年に2,100万BTCに達すると予想されています。

 

ビットコインの取引

ビットコインは、一般的な通貨と異なり、中央銀行のような管理機関は存在せず、通貨の発行や取引はピア・トゥ・ピアで行われます。
ビットコインの取引履歴は、全てブロックチェーンと呼ばれる取引台帳に記録されています。
取引台帳は誰でも見ることが出来るため、取引の透明性が高い通貨と言えます。

ビットコインのシステムは、P2P(ピア・トゥ・ピア)と言うネットワークで、ビットコインの取引は、仲介者を介さずにユーザ間で直接行われます。
例えば、AさんからBさんに10BTCを送金するという取引を行ったとします。
AさんからBさんへの送金は、
・AさんからBさんへ10BTC送金した。
・Aさんの残高が10BTC減少した
・Bさんの残高が10BTC増加した
と言う更新情報が送信されます。

その更新情報はブロックと呼ばれる決まった形にまとめて、ブロックチェーンの末尾に追加します。
ビットコインをブロックチェーンに追加する事をマイニングと言い、マイニングを実施する人をマイナーと呼んでいます。
マイニングは計算量の大きな問題を解く必要があり、一番最初に問題を解いたマイナーがブロックチェーンへブロックを追加し、その報酬として一定額のブロックチェーンを受け取ることができます。

マイニングの計算は10分程度で答えが出るように難易度が調整されているため、送金の取引が完了するまで10分程度の時間を待つ事が必要です。

 

ビットコインの特徴

ビットコインは2009年に、サトシ・ナカモトと言う人物によって発表された論文に基づき運用が始まりました。

 ブロックチェーンの技術を使用した通貨で、取引先の支払い能力不足による取引不成立や偽物を受け取るリスクが非常に少ないため、取引の相手の素性や信頼性を考えずに取引することができます。
また、ブロックチェーンは分散管理されているため、データの保全性に優れており、システム障害やハッキングに非常に強い通貨と言えます。
システムの分散化により、システムコストや管理コストも非常に少ないことから、支払いや送金にかかるコストも非常に低く設定されています。
特に海外への送金においては、各国の通貨の送金と比較して、圧倒的に低い手数料で送金が可能になります。
グローバル化が進んだ際の決済手段として、大きな期待が持たれている通貨と言えます。

 

ビットコインの需要

日本国内において、通貨としてのビットコインの需要はまだ大きくありません。
使用できる店舗が限られていることが要因の一つですが、円/BTCのレートが安定していないことが大きな要因と考えられます。

各国で流通している通貨と異なり、中央銀行などの管理機関を持たないため、インフレ・金融規制・経済制裁などの影響を受けにくい事も特徴です。
自国の規制に悩まされている人の代替通貨として需要が高まっています。

投機対象の金融商品としての需要も高まっています。
知名度の向上で今後の値上がりを期待する投機家により大きな需要が発生しています。