ビッグマック指数とは、各国の経済力を測るために考案された指数です。
世界中で販売されている、マクドナルドのビッグマック1個の値段を比較することで、各国の経済力を比較する事ができます。

名前を聞くとふざけた指数に思えますが、実は真面目な指数で、イギリスの経済専門誌「エコノミスト」により1986年9月に考案されて以来、同誌で毎年報告されており、30年以上の間支持されてきた指数です。

ビッグマック指数の考え方

ビッグマックは世界中の国で販売されており、ほぼ同一の材料で作られています。
と言う事は、どこの国でも同じ価値で販売されていると言えるので、ビッグマックの価格を比較すれば適正な為替レートが求められると言う事になります。
例えば、日本のビッグマックが230円で、アメリカのビックマックが2ドルで販売されている場合、ビッグクマック指数は1ドル115円と言うことになります。
ビッグマック指数が115円の場合、実際のドル円相場が110円なら円高、120円なら円安と考えられます。

ビックマック指数の問題点

ビッグマック指数は問題もあります。
各国のビッグマックを比較すると、サイズやカロリーが微妙に異なります。
食材が異なると販売価格に影響を与えますし、消費税も各国独自の税率なので販売価格に影響を与えます。
同じ食材でも、牛肉や小麦などに関わる関税や補助金など、国毎に異なる制度も考慮する必要があります。

またビッグマック指数と言いつつ、本当の意味の指数(共通の数値)ではなく、各国の通貨単位に計算されているので、日本とアメリカのビッグマック指数は他の国では意味を持ちません。
日本とアメリカのように、1対1の比較でビッグマック指数(≒実効レート)と為替レートを比較すると言う利用方法が適しています。

1個のビッグマックの価格と、平均労働賃金を使用することで、ビッグマックを購入するのに必要な労働時間を求めることで、各国の物価を求める事が出来ますが、ビッグマック1つ分のお金を稼ぐのに必要な労働時間は、比較的物価が高いと言われている日本(東京)が世界一短い時間となります。
(物価が高いと言われていますが、労働賃金も高いと言えますね)

 

ビッグマック指数に似た指数

ビッグマック指数以外にも世界で販売されている商品が指数化されています。
・トール・ラテ指数
・コカ・コーラマップ
・iPod指数
などがあります。