デフォルト(Default)とは、日本語では「債務不履行(さいむふりこう)」と呼ばれ、債務者が破綻などにより、元本や利息の支払いができなくなる事を言います。

債務不履行は、色々な債務に対して支払いが出来なくなる行為を言いますが、デフォルトは債券に対して支払いが出来なくなる事を言います。

 

デフォルトの影響

デフォルトが発生すると、債券を購入していた金融機関や投資家は非常に大きな影響を受けます。
デフォルトの影響は、購入者のみならず、購入者の関係先にまで連鎖的に及び、時には世界の経済にまで影響を与えることもあります。

過去に起こった大きな債券のデフォルトは
・1997年 三洋証券
・1999年 新潟中央銀行
・1982年 メキシコ政府
・1987年 ブラジル政府
・1998年 ロシア政府
・2001年 アルゼンチン政府
・2008年 エクアドル政府
・2014年 アルゼンチン政府
・2015年 ギリシャ政府
などです。

政府が発行した債券がデフォルトを起こした場合、海外の経済にも影響を及ぼしています。
記憶に新しい、2015年のギリシャ債のデフォルトは、為替相場や日本の株式市場にも大きな影響を与えています。

また、2001年に発生した、「マイカル債」と「エンロン債」のデフォルトでは、MMFが元本割れ(単価が1万口当たり1万円を下回る)を起こしたことで大きな話題になりました。
これは、MMFの運用商品の中に、「マイカル債」と「エンロン債」を多く含んでおり、2社が破綻したことによる損失を他の債券で補う事が出来なかったためです。

MMFの元本割れは、安全(元本割れはあり得ない)と言われている公社債投信にも、投資リスクが存在していることを認識させる出来事でした。