テクニカル分析を基に投資をする場合に、非常に大きなウエイトを占めるのが、チャートになります。

ここで言うチャートとは、ローソク足の事を言いますが、ぱっと見は陰線と陽線が続いている何の変哲もないグラフだと思います。
しかし、ローソク足チャートは色々なパターンやアクションがあります。

多くの投資家は、チャートを見て、チャートパターンやチャートアクションを参考に投資しています。
なぜ、チャートパターンやチャートアクションを参考にしているのでしょうか。

チャートとして目に触れる情報は、過去の情報なので、これからの値動きを示す情報ではありません。
今まで値上がりしていたから、これから値上がりするとは限りませんし、過去の最高値に近づいているとき、それを超えるのか超えないのかはわかりません。
株や商品、為替などの価格は、需要と供給に従って決まるのであって、今までのチャートによって価格が決まるのではありません。

と書いてしまうと、チャート分析は無駄と言うことになりますが、そんなことはありません。

先ほど、価格の決定は「需要と供給のバランス」と書きました。
多くの投資家はチャートの動きに基づいて投資判断をしています。
という事は、チャートの動きが、需要と供給に影響を与えていると言う事になります。

具体的には、多くの投資家が判断ポイントにしているチャートパターンやチャートアクションが存在しており、その投資家と同じ行動をとれば、利益を得る事が出来ると言う理論です。
投資と言うのは、多数決に乗る事で利益を得るゲームとも言えるので、チャートを見ることで多数派を予測できれば利益を得る事ができるのです。

正確には多数ではなく、買いたいと思っている人の資金量と売りたいと思っている人の資金量が大きい方を予測するのですが、自分以外の投資家の資金量は見えないので、「投資家の総意 ≒ 資金量」と言う考え方で投資を行うのが、テクニカル分析の概念で、投資家の総意を分析する手法の一つが「チャート分析」になります。

 

代表的なチャートパターンは
・ダブルトップ/ダブルボトム
・ヘッドアンドショルダー
・フラッグ
・ペナント(三角持ち合い)
・カップアンドハンドル
になります。

チャートパターンについては別ページで説明していきますね。