ソーシャルレンディングとは、資金を集めたい企業と資金を投資したい人を仲介するサービスです。

通常の事業資金の確保は、
・銀行などの金融機関からの借り入れ
・関係者からの借り入れ
・債券の発行
になります。
債券の発行は、ベンチャー企業には難しいですし、金融機関からの借り入れもある程度の実績が必要になることが多いです。
実現性の高いアイディアを持っていたとしても、資金調達が出来ず頓挫することも多くありました。

そこでインターネットを通じて、資産運用したいと考えている人(企業)から資金を集めて、企業に融資します。

 

融資する側のメリット

融資する側の一番のメリットは利率です。
通常の銀行預金の金利は0.01%以下ですし、定期預金でも0.01%程度です。
公社債投信や国債などの債券でも年利は0.05%以下になります。
株式であれば、配当金比率が5%と言う銘柄もありますが、株価変動のリスクがあります。

しかし、ソーシャルレンディングでは、2~10%と言う利回りを得る事ができます。
もちろん事業が頓挫した場合の補償はありませんが、事業内容や返済計画などをチェックする事で、ある程度のリスク回避は可能です。
案件の中には、担保が付いた案件もあるので、リスクを少なくしたい場合は、担保付きの案件を選ぶこともできます。

また、1万円から投資ができるのもメリットの一つだと思います。

 

融資を受ける側のメリット

融資を受ける側のメリットは大きく2つあります。
・実績のないベンチャー企業でも融資を受ける事が出来る。
・銀行やノンバンクから融資を受けるより、低い金利で資金調達ができる。

銀行をはじめとする金融機関の融資判断は、過去の売上利益に大きな比重が置かれます。
起業したばかりのベンチャー企業には、売り上げ実績がないので融資を受けるのは難しく、融資を受けられたとしても、希望額に達しないこともあります。
しかし、ソーシャルレンディングの融資基準は、事業計画と返済計画に重点を置くことが多いので、銀行と比較して融資を受けるられる確率が高くなります。

また、ノンバンクから融資を受けるより、低金利で融資を受けられる可能性も高いのもメリットになります。

 

融資をする側のデメリット

融資をする側のデメリットは、デフォルト(債務不履行)のリスクがある事です。
どんなに素晴らしい事業計画でも、失敗の可能性はゼロにはなりません。
また、資金を持ち逃げするつもりで資金集めをしている企業がゼロとは限りません。
万一デフォルトが発生した場合、担保があれば担保からの返済を受ける事が出来ますが、満額返ってくることはほぼありません。
不足金は、全額損失になります。

 

融資を受ける側のデメリット

融資を受ける側のデメリットは、大きな金額の融資を受けるのが難しいという事です。
ソーシャルレンディングはまだまだ一般的ではないので、出資者はまだ少ない状況です。
数百万円までなら、なんとか集まると思いますが、数千万円の融資を受けるのはかなり難しいと思われます。