ストップ高(すとっぷだか)、ストップ安(すとっぷやす)は株の取引き用語の一つで、株価の上昇が値幅制限に達した時をストップ高、株価の下降が値幅制限に達した時をストップ安と呼びます。

ストップ高やストップ安などの値幅制限を設ける理由は、株価の乱高下による投資家の不測の損失を防ぐことが目的です。

ストップ高・ストップ安の例

A社の株の前日終値が1,300円だった場合、
当日のA社の株価は1,000円から1,600円までになります。
ところが、A社の今期予想利益が前期の2倍と言うニュースが流れた場合、買い注文が殺到することになります。
また、既にA社の株を保有している投資家は、更なる値上がりが期待できるので、売らずに様子見をすると予想されます。
そのような状態で市場が開いても、買い注文だけで売り注文が出なくなります。
最初は1,300円で出されている買い注文も、売り手がいないので、1,400円、1500円と上がっていきます。
そして、買値が1,600円に達すると、それ以上の金額で買い注文が出せなくなります。

この状態を「ストップ高」と呼び、1,600円の値段で買い注文が残っている状態を「ストップ高に張付く」と言います。
(逆の場合がストップ安です)

株価がストップ高の状態でも何件か取引が成立した場合は、当日の終値が1,600円になり、翌日の値幅制限は「1,200円~2,000円」になります。
売りが発生せず、取引が成立しなかった場合は、当日は「買い気配」のみになるので、翌日の値幅制限も「1,000円~1,600円」で取引されます。

ストップ高・ストップ安の状態が3営業日続き、一度も取引が成立しなかった場合、値幅制限が2倍にする措置が取られます。