キャッシング
MRFやMMFなどの解約代金相当額を、解約申込当日に受取ることをキャッシングと呼びます。
また即日引出しとも呼びます。
通常の解約は、解約申込日の翌営業日に解約代金を受取ることができるのですが、解約申込日当日に受け取りたいと考えることが多くあります。
そこで、解約代金を証券会社が立て替えてお客様に渡し、翌営業日に入金されるMRF(MMF)の解約金で立て替え金の充当を行います。
ATMなどでMRFの即時解約を行った場合、ご利用明細に「キャッシング」の文字がひょうじされるので、お客様から苦情が来たこともあるようです。
「私はMRFを解約しただけで、お金なんか借りていない!」
と言うご意見です。
確かに、MRFの解約をおこなっているのですが、MRF解約の受渡日は申込日の翌営業日なので、本来はその場でお金は受け取れません。
ATMから出てきたお金は、証券会社が立て替えたお金なので、「キャッシング」と言うのは正しい表現になります。
「キャッシング」と言う言葉にはマイナスイメージが強いのが原因ですね。
そこで、証券会社によっては、「即時引出」と記載している会社もあるようです。
ちなみに、キャッシングには利息(貸付利息)も付いています。
「利息を取られているの?」と驚かれるかもしれませんね。
MRFの1日分の利息を、キャッシング貸付利息として徴収しているのです。
例えば、1月10日にMRFの即時引出を行ったとします。
その場合、投資家が受け取れる利息は1月9日までになるのですが、MRFの解約受渡日は1月11日なので、1月10日の利息も支払われます。
1月10日の利息を証券会社がキャッシングの利息として徴収しています。
MRFの1日の利息が10円だった場合は、
1月10日の利息10円 - 1月10日のキャッシング貸付利息10円 = 0円
となり、結果的に投資家の金利負担はゼロとなります。
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