インターバンク市場
インターバンク市場(いんたーばんくしじょう)とは、銀行間で行われている手形や為替の取引市場です。
東京証券取引所などの株式市場のように明確な市場は存在しておらず、電話やオンライン端末などを使用して銀行間が取引をしていました。
インターバンク市場には、コール市場と手形市場があり、金融機関の間で日々の短期的な資金の過不足を調整しています。
取引時間は、原則的に午前8時30分から、日銀の当座預金振替が終了する時間までです。
これは、銀行間の資金移動を日銀の当座預金振替で行っているからで、このことからインターバンク市場の参加者は、日銀に口座を持っている金融機関のみが参加できる市場であることがわかります。
また、世界の金融機関同士が100万通貨単位で売買される為替市場もインターバンク市場と呼ばれています。
コール市場
コール市場とは金融機関が短期間の資金の貸し付けや借り入れを行う市場です。
昔は、担保の設定や金利の利率などの規制がありましたが、金融緩和により、無担保と有担保の選択が可能で低金利の貸し借りが出来るようになりました。
また、貸借期間も1年と長期の期間も選択でき、金利も0.001%に設定されたことから、コール市場を利用した資金調達が活性化し、金融機関の資金調達が日銀からインターバンクにシフトしています。
手形市場
手形市場とは、金融機関が手形を介して中長期の資金の調達を行う市場です。
ここで使われる手形は、新規で振り出す手形ではなく、企業などに振り出された手形で決済期限が未到来の手形を売買する事で資金調達を行います。
手形市場も金融機関が資金調達を行うための市場ですが、コール市場だけで資金が賄いきれない場合や、貸借期間が長期間になる場合は、手形市場が使用されます。
外国為替市場
世界の金融機関間で通貨の売買を行う市場です。
世界中の金融機関の間で取引が行われるため、24時間取引が行われています。
為替市場も物理的な取引所は存在しないため、金融機関の間で相対取引(あいたいとりひき)が行われます。
ロイター端末などで売買の通貨ペア単位に売買注文を提示し、提示された為替レートで取引が行われます。
日本時間の取引は、東京外国為替市場と呼ばれていますが、東京で売買されているわけではなく、日本の金融機関が主に取引を行っているため(日本の金融機関の営業時間)、東京と呼ばれているだけで、欧米の金融機関との取引も行われています。
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