お金の増やし方 ~資産と負債~
お金の増やし方には色々な方法があります。
ざっと考えると以下のような方法が思い浮かびます。
・給料の良い会社で働く
・残業を増やす
・支出を減らす
・独立して事業を興す
・貯金する
・投資する
上の方法をまとめると、「収入を増やす」と「支出を減らす」でお金を増やすことが出来ると言う事がわかります。
(当たり前すぎて説明するまでもないですね)
この記事では、収入を増やす事を主体に考えていきます。
支出を減らすと言うのは、私としてはあまりお勧めできない方法と考えているからです。
もちろん無駄遣いを勧めているわけではありません。
必要のない事にお金を使うのはやめるべきですし、収入を増やしても支出が増えればお金は増えません。
ただ、必要な物や価値のある物にはお金を使うべきだと思います。
お金と言うのは水の流れに例えられることが多いですが、誤った節約はお金の流れ(水の流れ)を止める事になり、経済の循環が止まる事になります。
浪費を防ぎながら収入を増やす事で、お金を増やしていこうと言うのがこの記事の趣旨です。
という事で、前置きが長くなりましたがお金を増やす方法を考えていきましょう。
目次
収入を増やす方法
収入を増やす方法は大きく分けて、
・労働
・投資
の2種類があります。
闇雲に稼いで貯金すると言う行動を続けても、お金の増え方には限界があります。
特にサラリーマンの場合は給与は決まっているので、よほどの成果主義の起業で働かない限り得られる収入は増えません。
残業を増やせば収入も増えますが、働ける時間には限りがあるので、お金の増加にも限界がありますし、収入が増えても幸福度は上がりません。
ましてや残業し過ぎて体を壊すと意味がありませんよね。
労働がダメとは言っていません。
私もフリーランスとして仕事(労働)をしていますし、これからも仕事を続けていきます。
大切なのは、労働しながら投資する事です。
つまり、「日々の生活費は労働の報酬から得て、余ったお金を投資する。」と言う方法です。
投資のポイントは資産を増やす事ですが、「毎月の給料」と「投資のリターン」の二つを資産に変えていけば、資産の増加速度を上げる事が出来ます。
労働で得た資金を投資する
労働と言うのは、何かを提供してその見返りとして対価を得る事です。
提供するのは知識や力や時間などで、有形無形の成果を出す事でお金などの対価を受け取ります。
仕事で受け取ったお金は、食事や衣服、家賃や光熱費などの生活必需品に消えていきます。
また、旅行や交際費や趣味などにも使う事でしょう。
生活必需品や趣味で使いきれなかったお金は貯金する事が多いと思います。
その貯金するお金を投資に回すことで資産を増やしていく事でお金が増えていくのです。
正確に言うと、投資をしてもお金は増えません。
投資と言うのは何かを買う事なのでお金は減ります。
しかし、価値のある物を買うので資産は増えていきます。
どんなものに投資すれば良いのでしょうか?
投資対象の商品は色々あります。
・株、債券、投資信託などの金融商品
・不動産
・外国通貨
・車、バイク等の乗り物
・宝石、腕時計、ファッション商品
・知識等の自己啓発
・旅行やライブイベント等の経験
・時間
結構たくさんありますね。
代表的な投資商品から、投資になるか消費になるか微妙な物もあります。
ロバート・キヨサキさんの著書「金持ち父さん貧乏父さん」の中で書かれている、「資産」と呼ばれている物に投資し、資産を増やすのが投資になります。
気を付けなければならないのが、「ある人にとっては資産でも、違う人は負債になるケースがある」という事です
資産と負債
資産と負債は会計の知識のある人なら知っていると思いますが、会計上の定義は以下のようになります。
会計上の資産
会計上の資産は、自分が所有しているものを言います。
現金、預金、不動産、株式、車などの自分が所有する物が資産として分類されます。
資産の中には、借りたお金やローンなどで買った車や不動産も含まれます。
(借りたお金やローンで買った車や家は、借入金と言う名目で負債にも計上されます)
従って、資産をたくさん持っているからと言って裕福とは言えません。
会計上の負債
会計上の負債は、借入金や預り金を言います。
家や車のローンや借入金、会社の場合は自社が発行している債券も負債になります。
会計上の資産と負債について説明してきましたが、大まかに言えば
「自分のお金を増やすものが資産、自分のお金を減らすものが負債」
と考えればわかりやすいと思います。
(細かい定義は違いますが、イメージとして考えてください)
従って、現金はお金そのものだから資産ですし、車や家も売却すればお金に変えられるので資産という事になります。
仮にローンで500万円の車を買った場合、
資産:500万円の車
負債:500万円の借入金
となります。
資産と負債について理解したところで、資産についてもう少し掘り下げて考えたいと思います。
先ほど自分のお金を増やすものが資産と言いましたが、資産のなかには所有していると自分のお金が減っていく資産があります。
車や家などです。
資産が負債に変わる?
所有する事でお金が増えるはずの資産ですが、逆にお金が減るとはどういう事でしょうか?
例を挙げて説明したいと思います。
負債となり得る資産
負債に変わる可能性が高い商品の代表的な車を例に説明しましょう。
車を買うと車と言う資産を保有する事になります。
車に100万円の価値があるとすると、車の資産価値は100万円という事になります。
この部分だけを見れば資産になりますが、車には維持費がかかります。
ガソリン代はもとより、税金、車検、保険などの費用は資産を目減りさせる要因になります。
仮に車の価値が変わらなかったとしても維持するのにお金が減っていくのなら、車を所有する事で資産を減らす事になります。
タクシー会社や運送会社等の車を所有する事で、収入を得られる場合は資産と考えて問題ありませんが、自家用車として所有する場合は
「負債を生み出す資産 = 負債」
と考えた方が良いでしょう。
ただし、趣味として車を所有するのが全て負債になる訳ではありません。
車がないと生活が成り立たない事もあります。
自分の気に入った車でドライブする事で気持ちをリフレッシュし、仕事の生産性を上げる事ができるのなら、車は資産と考えても良いでしょう。
生活スタイルや車に対する思い入れによって、車を所有する事で得られる価値を考えた上て、それに見合う車を購入するのなら「車=資産」と考えて問題ありません。
大切なのは費用対効果を考えた上で購入するかどうかを決めると言う事です。
増やしていきたい資産
資産と負債の切り分けはわかったけど、どんな資産を増やせばいいのか。
増やすべき資産は、所有しているだけでお金を生んでくれる資産です。
私が考える増やすべき資産は以下になります。
・金融資産
・知識、経験
金融資産は株や投信がメインになりますが、流動性が高い商品が多いため現金化しやすいのが特徴です。
詳細は後述しますが、複数の金融資産に分散して資産を作っていくのが良いでしょう。
知識や経験と聞いて、「え?」と思う人も多いと思いますが、知識や経験は大きな資産になります。
もちろん知識を持っているだけでは資産とは言いにくいですが、自分の知識を使う事でお金に変える事が出来ます。
知識や経験と言う資産は使っても減らないと言う特徴を持っています。
(金融資産は売却(使う)する事でお金を得る事ができますが、お金の代わりに資産は無くなります。)
知識は勉強する事でどんどん増えていきますし、経験も社会生活を営むことでどんどん増えていきます。
増えた知識や経験を使う(OUTPUTする)ことでお金に変わるのです。
(この証券大学も私が得た知識や経験をOUTPUTする事で、広告収入を得ています)
ブロガーやYOUTUBERは自分の知識や経験を資産にしている典型的な例ですね。
まとめ
お金の増やし方の基本的な考え方を書いてきましたが、ポイントは以下になります。
・お金ではなく資産を増やす
・資産とは所有している事でお金を生み出すもの
・知識や経験も使い方によっては資産になる
何を増やしていくかは人によって違うと思いますが、自分に興味がある事や好きな物を増やしていくのが良いと思います。
(私の場合は知識と金融商品をひたすら増やしています)
老後資産に不安を持っている人が多いですが、資産を増やしていけば不安は減っていきますし、資産が増えるとお金もどんどん増えていきます。
将来の不安が消えると生活も変わってきますし、気持ちにもゆとりが出てきます。
質の高い資産を増やしていきましょう。
追伸
今回の記事で紹介した「金持ち父さん貧乏父さん」は資産と負債の関係からお金の増やし方の基礎が分かりやすく書かれている、お金のベストセラー書籍の一つです。
興味のある方は是非一度読んでみて下さい。
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