上髭(うわひげ)と下髭(したひげ)とは、ローソク足の形を表す言葉です。

【図1.下髭と上髭】

上髭・下髭とは、ローソク足の始値と終値の上下に、長い線が出来る状態をいいます。

「図1.」の例では、下髭の場合は始値と安値の間にある線が非常に長くなり、始値と終値の差より始値と安値の差が大きい場合、下髭ができると言います。
上髭の場合は、始値と終値のさより始値と高値の差が大きい場合を言います。

 

髭が出来るときの相場

上髭や下髭が出来るのはどのような相場状態なのかを考えてみましょう。

まずは下髭が出来る場合の相場はどのようになるかです。
下髭は、以下のような値動きをしたときに現れます。
・始値と安値の差が大きい(一度大きく値下がりしている)
・終値と高値の差が少ない(大きな値上がり後の下落が少ない)
と言う動きになります。
・大きく値下がりしても価格が戻ってくる
・値上がりした場合、大きな下落は少ない
とも言えます。

という事は、値下がりしても、次々に買い注文が入ってくると言うことなので、上場圧力が強い相場と言えます。
上昇トレンドの際に下髭が発生すると、強い上昇トレンドが発生している事が多いです。
また、下降トレンドの場合でも節目で下髭が現れると、トレンド転換となることがよくあります。

 

上髭が発生するケースは、下髭と反対の相場になります。
売り圧力が強いため、一時的に値上がりしても価格が下がるために上髭が発生します。